【SANADAがいい選手だと言われる所以(ゆえん)|新日本プロレス】
11.21新潟・新発田大会でSANADAが久々に勝ちをスコアしました。決め技は今年のG1で猛威をふるったオコーナー・ブリッジ(後方回転足折り固め)。
著者調べによると、SANADA本人が勝ちをスコアしたのは、8.12の武道館大会・金丸にSkull Endでギブアップ勝ちをおさめて以来です。
しかし、新日本も粋なことをしてくれますね。同郷の高橋裕二郎とSANADAの公式戦を新発田大会でマッチメイク。盛り上がらないわけがありません。
裕二郎とSANADAのお客さん煽り対決も見ものでした。
実際、試合時間は13分40秒ほどですが、中身の濃い素晴らしい試合だったと思います。
裕二郎は地元ということで、『WORLD TAG LEAGUE』公式戦の勝敗以上に、SANADAとの人気対決を意識していました。相手があのSANADAですからね、意識しないわけにはいきませんよね・・・
人気対決、それはそれで面白かったですし、地元ファンの大歓声を受けた裕二郎はいつも以上に奮起し、普段は見せないマイアミシャインまで出しましたね。
いつもこれぐらいやる気出して欲しいものです(笑)
試合後のコメントも裕二郎ならではでした。
裕二郎「(※英語で)ここは俺のふるさと、新潟だ。SANADAと裕二郎、そこでどっちがより人気があるか。(※日本語で)それを一番、俺は心配してんだよ。今日はただのクイック、一瞬の丸め込みで負けただけ。(※英語で)そんなこと、俺は気にしてない」
ペイジ「大丈夫だったか?」
裕二郎「(※英語で)全然、大丈夫だ。それより、この新潟で人気があったのは俺の方だった」
ペイジ「その通りだったな。ハッキリわかったよ。とにかくニイガタの夜を楽しもう」(引用:新日本プロレス公式)
裕二郎っていい奴だなっていつも思います。好きなんですよ、裕二郎。
今はベルト戦線から遠ざかっていますが(興味がない?あきらめた?)、どのシリーズもコンスタントに試合に出れるのは、彼の人間性・役どころなんでしょうね。
...でもね、
裕二郎がヤングライオンからフォールを奪われるシーンはまだ見たくない!
裕二郎、頑張れ!
あと、SANADAの試合に関していつも気になるんですが、ちょっと技を受け過ぎかも知れませんね。
もちろんプロレスですから、あえて受けてる面もあるにせよです・・・
これは内藤哲也と共通する部分でもあるんですが、相手の大技どんだけ受けるんだって、いつも感じます。
「受けの美学」の全日本プロレス出身だからでしょうか。
それこそ、タッグマッチでは受け6〜7割、攻め3割ぐらいに見えます。せいぜいバックドロップぐらいで、しばらくSANADA個人の投げ技を見ていませんからね。
喋りも含めて、基本的に攻め(能動的な面)が得意でないのがSANADAの特徴かも知れません。
さらにいうと、終盤の大技攻勢、これが弱いですね。
これで試合に勝っているのが不思議ですが、試合内容では負けて(押されて)、勝ちはいただいているのがSANADAの試合の特徴だとも言えます。
相手選手には好き放題させるが、勝ちはいただく。プロレスの理想形です。
言い換えれば、これがSANADAが他選手から「いい選手」といわれる一つの特徴かも知れませんね。
ただし!現状はシングルマッチではまだその域まで達していない。ケニー・オメガやオカダ・カズチカ、内藤哲也はその域、だから強いんでしょうね・・・
SANADAは、来年は「いい選手」を脱却して欲しいですね。
その先にIWGPヘビーがある!と思います。
See you next time!