【『選手本人が語る技解説』にSANADAのプロレスに対する考え方が全て詰まっている】
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) January 22, 2019
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「選手本人が語る 21世紀の技解説」コーナーはSANADAの『オコーナーブリッジ』です。
この技解説コーナーに“固め技”が取り上げられることは、珍しい気がします。
名言となった「頭から落とすだけがプロレスじゃない。」に象徴されるように、SANADAは昔からある技(=クラシカルな技)、つまり基本的な技をいかに「エレガントに魅せるか」を信念とするレスラー。
この信念は、私がSANADAの虜になっている理由の一つです。
勝った負けただけじゃないのが、プロレスですからね。
オコーナーブリッジは若手時代から使っていたそうですが(私は若手時代を知らない)、新日本のリングに上がりはじめてからは、しばらく封印していました。
そして、どういう心境の変化があったのかは分かりませんが、昨年のG1クライマックスから再び披露しています。
オコーナブリッジ、いわゆる後方回転足折り固めですが、とにかくSANADAの必殺技「Skall End(スカルエンド)」との相性が抜群です。
スカルエンドがくるかと思いきや、気がついたらガッチリと固められている、まさに相手の意表を突く丸め込み技。
今や、SANADAの代表的なフィニッシュホールドになりましたね。
昨年のG1でザックから一本取ったオコーナーブリッジは強烈なインパクトを残しましたが、フィニッシュホールドとしてさらに決定的になったのが、昨年の「WORLD TAG LEAGUE」(以下WTL)。
↓ はWTLでEVIL&SANADAが勝ちをスコアした技をまとめたものです。
とにかく器用な選手。パワーファイターのEVILとの相性は抜群です。
...だけど、シングルではなんとなく決定力にかける印象があるSANADA。
私は以前、「SANADAは強力な投げ技があれば、もっと上にいける。」としばしば提案していましたし、プロレスファンで同じように思っている方もいるかも知れません。
ですが、当の本人は全くその気がないようです・・・
それは、今週の週刊プロレス、ローリングストーンズ誌のインタビューを読めば明らかです。
技を増やすことに対して、否定的なんです。
─「根本的な部分でのプロレス観」って、具体的にはどういうものなんでしょう?
SANADA:うーん、言葉にするのって結構難しいんですよね。
EVIL:当事者でないと伝わらない部分が多いかもしれないな。
SANADA:ですよね。わかりやすいところから言えば、2人とも比較的技の少ない方だと思うんですよ。だから周囲から、もっと技の数を増やしたら? とか、コンビネーション(技の組み合わせ)を増やすべき、みたいなことを言われがちなんですけど……。
EVIL:そういう問題じゃないだろう……。
SANADA:技の数で闘うみたいなプロレスは違うよな、っていう気持ちは2人とも強いですよね。そういう近道はしたくない、というか。(引用:ローリングストーンズ誌)
そして、基本的な技をフィニッシュにすることへの“こだわり”。
ラウンディング・ボディープレスもだれでもできるけど、それをいかにほかの選手よりも説得力を持たせて、美しく、カッコよくみせるかっていう。
(中略)
基本的な技でもフィニッシュにできるんだよっていうのは伝えていきたいですね。使う技は同じでも、シチュエーションによっては出し方も変われば、見え方、写り方も変わってくるので、だから基本技って飽きないんですよ。個人的に、大技はだれにかけても同じに見えちゃうんですよね。
(引用:週刊プロレス)
納得。
SANADAのこだわりをもってして、チャンピオンになって欲しいですね!
...ちなみに、引用記事はほんの一部です。
オコーナーブリッジのかけ方についても、週刊プロレスに細部まで語られいるので、『選手本人が語る技解説』超オススメします。
See you next time!
ベースボール・マガジン社 (2019-01-23)