【ヘビー級がJr.ヘビー級ベルトへ挑戦】
2010年、武藤敬司が全日本プロレス時代に減量して当時世界Jr.ヘビー級・チャンピオンだったカズ・ハヤシに挑戦した試合を覚えているだろうか?
カズ・ハヤシは連続防衛記録を新記録の15回まで伸ばしており、Jr.では最強。
そのカズ・ハヤシにジェラシーを感じたのか、武藤は115kgあった体重を105kg以下まで絞って挑戦した。結果としては終盤とどめにいった得意技のムーン・サルトにいつもの重量感がなかったためカズハヤシの息の根を止めることはできず。
武藤ってやっぱりデカイね(笑)。闘魂三銃士時代は108kgぐらいだったはずだが。。
それはさておき、
Jr.ヘビー級からヘビー級への転向はよくあること。そう、最近のタイチのように。
毎日鍛えていれば、身体が大きくなっていくのは当然。また代謝が落ち、脂肪がつき
やすくなるのも年齢を重ねた選手が大きくなっていく要因だろう。
体重がある選手は攻撃に重さがあるから強くて当然?
だと基本的には著者は思うが、攻撃が重い=強いとは言い切れない。
昨今のプロレスが顕著だ。
例えば、オスプレイ。オカダクラスとは体重差は20kg以上あると思うが、それを
ハンデと思わせないくらいの戦い方ができるし、ザックなんて90kgもないようなペラい(田口曰く)身体だが、密着技を中心として独自の見事なプロレスを展開している。
逆に柴田勝頼のようにライガーと変わらない体重でありながらヘビー級を主戦場にしている選手もいる。
ヘビー級の選手からすると自身の商品価値が下がるリスクがあるから、あえてJr.ヘビーのベルトに挑戦しないのだろうが、案外面白いと思う。減量すれば良いのだから。
プロレスラーはもっと柔軟な姿勢で、ファンを楽しませて欲しい。