【SANADAのNJC優勝はタイガー・スープレックスを必殺技にできるかどうかにかかっている|新日本プロレス】
こんなことは言いたくないですが、はっきり言ってSANADAのシングル戦線、結果だけ見るといまいちパッとしませんよね。
昨年のIWGPヘビー級タイトルマッチのオカダ戦、G1の石井戦をはじめベストバウト級の試合はいくつもありますし、G1のザック戦などプロレスファンの記憶に残る名勝負もいくつもあると思います。
でも、ここぞって時に勝てていないんですよね。。
以前ツイッターで、同じくSANADAファンの方に「なぜなんでしょうか?」と聞かれたことがあります。
なぜなんでしょうか?(笑)
やっぱり技ですか・・・
素人目にSANADAのプロレスを見ると、どうしてもそう感じちゃうんですよね。
SANADA自身は以前インタビューで、「技の数で戦うみたいなプロレスは違う」と語っていましたが...
SANADA:2人とも比較的技の少ない方だと思うんですよ。だから周囲から、もっと技の数を増やしたら? とか、コンビネーション(技の組み合わせ)を増やすべき、みたいなことを言われがちなんですけど……。
EVIL:そういう問題じゃないだろう……。
SANADA:技の数で闘うみたいなプロレスは違うよな、っていう気持ちは2人とも強いですよね。そういう近道はしたくない、というか。(引用:Rolling Stone)
SANADAのフィニッシュホールドはラウンディング・ボディプレスとSkull End、オコーナーブリッジ。
飛び技、絞め技、丸め込み。
どちらかというと、多彩な「棚橋弘至タイプ」かな。
新日本でフィニッシュが3パターンある選手は多くないわけですが、それぞれが「一撃必殺」にまで昇華していないのが、EVILや鈴木みのるとの違いかなと思います。
では、SANADAに足りないものは何でしょうか?
内藤哲也の自伝にそのヒントを探る
・・・素人目に見ると、「投げ技」のカテゴリーの技が欲しいという結論になるんでしょうが、「投げ技」とも言い切れない「何か」かも知れません。
...そのヒントを公式スマホサイト(有料)で、内藤哲也が教えてくれていました。
内藤
やはりデスティーノという技に出会ってから、たとえ追い込まれても一発で流れを変えられるっていう戦い方ができるようになって。
ーーデスティーノは相手に抱え上げられたときに、その力を利用して決められるというか。
内藤
そういうことですね。スターダストプレスがまず相手を投げてセットして、そこから自分で勢いをつけてジャンプし、さらによけられるリスクもあるってことを考えると、デスティーノはコッチへの負担が少ない。
(引用:新日本プロレス公式スマホサイト)
デスティーノって「投げ技」の部類には入るんでしょうが、ちょっと違いますよね。
自らの遠心力を加えた強烈なリバースDDT。
デスティーノいい技ですよね。ネーミング良し、見た目良し、説得力もあり。
デスティーノとの出会いがなければ、今の内藤哲也はないと言っても過言ではないかも知れませんね。
今のSANADAの状態ってデスティーノを開発する前の内藤哲也って少し似てると思いませんか?
スターダストプレス → ラウンディング・ボディプレス
よけられるリスクが高いうえに、剣山が待っていることも多々ある。決まらなければ、形勢逆転されることが多く、試合に負ける可能性が非常に高い。
SANADAがラウンディング・ボディプレスを自爆すると、「この試合負けたな。。」とついつい悲観してしまうのは私だけではないと思うんですよね・・・
SANADAの場合、往年の武藤敬司と違って、相手のダメージがまだ浅いうちに割と飛ぶことが多いので、シングルでは綺麗に決まる確率が低いんですよね。
ラウンディング・ボディプレスは「溜めて溜めて出す」のが理想かなと思います。
まさに奥の手が理想です。
で、SANADAはSkull Endという強力な絞め技がありますから、オコーナーブリッジ同様、「Skull Endにいくとみせかけてパターン」で意表を付く「投げ技」がいいと思うんですよね。。
スタンド式のドラゴンスリーパーからそのまま落とすと、ただのリバースDDTですし、宙返り式でSkull Endに移行せずにリバースDDTにもっていくと、ウルティモ・ドラゴンのアサイDDTです。
アサイDDTはデスティーノと若干かぶりますから、SANADAはやらないでしょうけど。
ちなみにアサイDDTはチャッキーTがやってましたね。
【 #WWE技GIF図鑑 】File.398
— Abu$arom⊿° (@Abusa_romu) February 26, 2019
ウルティモ・ドラゴン アサイDDT
<個人的解説>
相手を背にして首を腕で捕らえて、その場で飛びあがり後ろへ回転して
落とす変形のリバースDDT。
すべての技が綺麗に決まる、アートのような技!流石ウルティモ先生!! pic.twitter.com/6I4dVnlIka
全日本時代のトレーナー?のカズ・ハヤシさんのファイナルカットはいいと思ってたんですが、なぜかチェーズ・オーエンズに先にやられてるし(笑)。
いよいよ本日!19時から
— カズ・ハヤシ (@kaz_hayashi) February 13, 2018
決め手は、ファイナルカットだな!
2.14 東京・後楽園ホール大会19時開始
「WRESTLE-1 CRUISER FES 2018」トーナメント1回戦
カズ・ハヤシVS土方 隆司 pic.twitter.com/5uuJF4CoE2
なんかいい技ないですかね〜?
棚橋弘至を嫉妬させたSANADAのタイガー・スープレックス
内藤哲也の流れからはそれますが、大一番で繰り出すSANADAのタイガー・スープレックスは華麗で説得力あると思うんですよね。
SANADAのこだわり「エレガントなプロレス」にもマッチしています。
...ただ、SANADA自身がフィニッシュ・ホールド扱いしていないように感じます。
決めにいっていないというか。
私的にはアリだと思うんですけどね!
棚橋弘至を嫉妬させたタイガー・スープレックス。
NOAHの若いGHC王者・清宮海斗選手の必殺技がタイガー・スープレックスですよね。
SANADAのタイガースープレックスの腕のクラッチは佐山式で、清宮はホールド式の違いがあります。
なので、SANADAも必殺技の域まで昇華させればいいんじゃないでしょうか。
団体も違いますしね。
まとめ
新日本のリングに上がってからも使い続けているタイガー・スープレックス。もしかしたら、SANADA自身同じことを考えているかも知れませんね。
技を増やすことなく、今ある技で勝負する。
つまり、
タイガー・スープレックスをフィニッシュ・ホールドまで昇華させる
と。
...NEW JAPAN CUP 2019、SANADAのタイガー・スープレックスが猛威を振るうかも知れませんね。
See you next time!