【「開けていない引き出し」だけでは足りないSANADA|ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン】
5.4福岡で惜しくもオカダ・カズチカに敗れたSANADAですが・・・
終盤、掟破りのレインメーカーを完璧な形で決め、カウント2.9。そこまでは良かった。
しかし、その後すぐに畳み掛けることなく、なおかつ宙返り式のスカルエンドを選択したばかりに、オカダに反撃の余地を与えてしまったわけで。
もし、あの時TKOを選択していたらと悔やまれます。あの場面、繰り出す技は投げ技であって欲しかった...
あの日、あの時、ベストな選択は当日まだ決めてなかったTKOだったかも知れません。
もしくは、別の大技。
...もしSANADAにもう少し投げ技のレパートリーがあったなら。
内藤哲也のグロリア、バレンティア(垂直落下式ノーザンライトボム)のような頭から落とす系の技があったなら。。
そんなことを考えてしまうのです。
はたまた、SANADAが過去に使っていた技で、新日本に上がり始めてからまだ開けていない引き出しはないかな?と。
そんな訳でいつものようにWikipedia調べてみました。
SANADAのまだ開けていない引き出し
新日本でまだ出していないスープレックス、結構持ってますね。
- ドラゴン・スープレックス
- ジャーマン・スープレックス
- ロコモーション・ジャーマン・スープレックス・ホールド(真田聖也の場合は、最後のジャーマン・スープレックスから足折り固めでフォールを狙う)
- ハーフネルソン・スープレックス
その他
- 雪崩式フランケンシュタイナー
- THiS iS iT VersionⅡ
ドラゴン・スープレックスは過去にオカダ戦で仕掛けようとしたのは見たことありますが、あれはタイガー・スープレックスへの布石だったように思います。
「ロコモーション式のジャーマン」は個人的にはあまり好きじゃないかも。なんだろ、一発一発のジャーマンが雑になりがちというか。
今のSANADA好みの“エレガントさ”はない気がしますね。
SANADAの雪崩式フランケンシュタイナーは見てみたいですね。。
...でも内藤が結構使ってますからね。これはなしかなと...でも内藤戦で使うのは面白いかも知れませんね。得意の「掟破り」的な感じで。
「THiS iS iT VersionⅡ」、これに関しては以前調べたことがあります。要は変形腕極めドラゴン・スリーパーです。
「Skull End VersionⅡ」というより、本来のドラゴン・スリーパーに近い形になります。これは過去に一度しか出していないようです。とっさにその形になったというレベルではないでしょうか。
こうして見ると、SANADAってやっぱり大技が一つ足りない気がしますね。。
そういえば、相棒のEVILも技の数が決して多い方でありませんが、ラリアット等の打撃があるEVILはまだ多彩に見えます。
畳み掛け、追い込むという場面はそのレスラーの特徴が結構出るものです。
SANADAと蝶野正洋の共通点
蝶野正洋さんご存知ですか?
新しいプロレスファンの方は、現役時代(厳密にいうと引退していない)の蝶野さんを知らないかも知れませんね。
解説席にいる蝶野さんの方が馴染みがあるかも知れません。
追い込む・畳み掛ける場面で、スカルエンドを多用して相手を追い込んでいくSANADAのスタイルは、再三のSTFでギブアップを奪いにいく、昔の蝶野さんに似ている気がします。
「ねちっこさ」・「しつこさ」は、蝶野とSANADAの共通項かも知れません。
蝶野さん、本当に技のレパートリーが少ない選手でした。
例のごとく蝶野正洋をWikipedia調べて見ると、
派手な技はあまり使わず、基本的でシンプルな技を中心に試合を組み立てる。相手にやられて虫の息になったように見せかけて(いわゆる「死んだフリ」)、相手レスラーの隙を突いて攻め立てる試合が特徴である。
(引用:Wikipedia)
笑
どなたが蝶野の特徴を書いたのか知りませんが、この表現はスバリです!素晴らしいと思います。
分かる人には分かる。ドンピシャの表現です。
蝶野の技の数もぜひチェックしてみてください。ホントに少ないですから。
私自身記憶にあるのは、
- ヤクザキック(シャインニング・ヤクザキック含む)
- STF(裏STF、STS等派生技含む)
- バタフライロック
- 低空バックドロップ
- ダイビングショルダーアタック
- マンハッタンドロップ
- ネックブリーカー・ドロップ
以上(笑)
これだけで試合を成立させる蝶野。試合巧者だったんでしょうね。これだけでシングル・タッグで数々のタイトルに輝いています。
まとめ
SANADA本人は技の数は重要ではないと語っていますが、
でも、やっぱり足りないかな...と思います。開けていない引き出しを開けても足りない、というかすでに引き出しは空かも(笑)
師匠のシャイニング・ウィザードを使って欲しいという声は結構ありますね。
いつか見せてくれるかも知れません。
...今年のG1クライマックスでは優勝候補の3番手・4番手くらいに名前が挙がりそうです。
開幕までに、何か一つ決定力のある投げ技が欲しいですね。
SANADAがリスペクトしている後藤洋央紀の『技研』に入部することをオススメします(笑)
See you next time!