【インターコンチ王者・内藤哲也の「ヘビーと2冠狙い」にライバル・SANADAは何を思う】
雪の札幌2連戦二日目、タイチ相手にインターコンチネンタル王座を防衛した内藤哲也。
試合後、リング上で「インターコンチを持ちながら、IWGPヘビーを狙う」と宣言しました。
その時、内藤哲也の背後にいたSANADAは何を思ったのでしょうか・・・
...SANADAの心理を探る前に、内藤哲也に関して感じていることがあります。
2019年の内藤哲也は目の色が違う
5人体制でユニットとしては良くも悪くも安定していた、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの2018年前半。
特攻隊長・高橋ヒロムの長期離脱により、勢いに横ばい感が否めなくなった2018年中期。
「一歩踏み出す勇気」を持ってして、新パレハ・鷹木信悟を投入し、勢いを取り戻した2018年終盤。
ユニットの総大将として、舵取りの手腕を見せ続けてきた内藤哲也。
ですが、シングルプレイヤーとしては2018年は不本意な年だったと言えます。
1.4東京ドームでオカダ・カズチカに敗れ、NJCでは初戦でザック・セイバーJr.に完敗。G1クライマックスは予選リーグ敗退。
そんな中、変化の激しい新日本のリングには、「早熟の天才」ジェイ・ホワイトをはじめとして、勢いのある若手が台頭してきました。
また、同年代のKUSHIDAは恵まれた新日本の環境を卒業し、海外のリングに挑戦する「覚悟」をみせました。
...内藤哲也は今年37歳になります。
「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観るかぎり、膝の状態は決して良いとは言えないでしょう。
口には出しませんが、内藤哲也は自身のレスラーとしてのピークを考えつつあり、このタイミングしかない「ヘビーとインターコンチの2冠取り」宣言なのかも知れません。
その時、SANADAは何を思ったのか
内藤が「2冠狙い宣言」をしている時、何かを考えている素ぶりを見せたSANADA。
この時に限らず、内藤がマイクを握っている時に、いい顔をしているSANADAを見たことがありません...
内藤哲也がNEW JAPAN CUPで優勝し、IWGPヘビーに挑戦したのち2冠を達成すること、それはすなわちSANADAがシングル無冠であることを意味します。
プロレス界のトップを目指すレスラーなら、内藤の宣言は面白いはずがありません。
「そうはさせねえよ。」という強い思いを内に秘めながら、内藤のマイクを聞いていたことでしょう(そう信じたい)。
「IWGPヘビーが1番輝いて見えた」から新日本のリングを選んだSANADA。
今後、彼が内に秘めている思いをどう表現していくのか、期待せざるを得ません。
鈴木みのるとの激闘を通じて、天才レスラーに感情が蘇った今、「何か」を起こすのは「真田聖也」かも知れませんね。
最後に、忘れてはならないこと
現在、SANADAは内藤哲也と同門であり、内藤哲也がメキシコから持ち込んだユニットの中堅です。
しかし、忘れてはならないのは、SANADAと内藤哲也は宿命のライバルだということです。
SANADAは全日本、WRESTLE-1でもエース候補だった男。
いつまでも「内藤哲也の下」扱いが面白いわけはありません。
内藤哲也の好きにはさせないSANADAを見たいですね。
See you next time!