【棚橋弘至の『勝つプロレス』を応援したくなった日|G1クライマックス29・新日本プロレス】
18回目の出場となるG1クライマックスを目前に控えた42歳・棚橋弘至。
11月生まれですから、今年43歳です。
↓ の記事によると、ランスアーチャー(42)と並び、最年長・石井智宏(43)に続く年長選手とのこと。
「焦りを感じますよ。G1がどんどん若返る。これはもう“ジジイワンクライマックス”をやるしかないかな…」
(引用:東スポweb)
G1常連だった鈴木みのる(51)と真壁刀義(46)が選考から漏れたことは、近い将来、「エース」棚橋弘至でさえ落選する可能性を示唆しています。
そんな焦りから出たコメントは本音そのものです。
焦りますよね・・・
私は学年で言えば棚橋の一つ下の41歳ですから、レスラーではありませんが棚橋の気持ちがよく分かります。
ずっとトップ戦線で活躍したい、もう一度IWGPを狙いたい。
・・・でも思うように身体が動かない、動いてくれない。勢いのある若い選手も台頭してきた。
レスラーには賞味期限がありますし、40歳を超えてもトップ戦線で活躍できるレスラーは一握りです。
満身創痍の自分がいつまで大会の後半に出続けることができるのか。
そんな気持ちがいつも脳裏にあるのかも知れません。
...私は棚ファンではありませんが、彼を人としてリスペクトしています。
この度の東スポさんの記事を読んで、棚橋弘至の何が凄いって、「自分を俯瞰できる能力」ではないかと改めて感じました。
今年のG1・Aブロック、他のプロレスブロガーさんが言ってましたが、
「2勝するのも大変」
・・・いや、ホントにそうだなと思います。
そんな過酷なAブロックで、自分は大穴なんだと語る棚橋。
昨年のG1まで「ちょっくら優勝してきます。」と言い放っていた男が、自分は大穴だと言い切る。
なかなか言える言葉ではありません。
それだけコンディションが悪いということでしょう。
「ハイフライなしでG1を勝ち抜けると思えない。出すとしたら初戦でしょう。初戦からクライマックスですね」
(引用:東スポweb)
“初戦からクライマックス”
こんなに今の棚橋にとって、的を得ている言葉は見つかりません。
巷の棚橋評が「勝ち抜く」どころではなく「完走できるのか」という最中、初戦から
クライマックスだと語る棚橋。
どこの誰よりも今の自分を知っているのは棚橋本人。
ハイフライをどこで出してくるのか、ハイフライなしでどうフィニッシュに持ってくるのか、ベテランとなった棚橋弘至の「勝つプロレス」を応援したいと思います。
See you next time!